号泣必至!!超泣ける話200話超デラックス

号泣必至!!超泣ける話200話超デラックス

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僕は芸人です。

   

僕は芸人です。

あれは5年前くらいの事…。

その頃の僕は家賃3万円のボロアパートに住み、お金も全然なく毎日を生きるのに精一杯でした。

毎日の食費ですら僕にとってはとても大きな出費でしたので、できるだけ我慢し空腹に耐えれなくなれば、イスもテーブルもボロボロの近くのお店に1杯180円のうどんを食べに行く…。

そんな生活でした。

そんな毎日の中で

(ここまでして芸人を目指す意味はあるのだろうか)

そんな事を思いながらいつものように、近くのうどん屋さんに入りうどんを注文しました。

その日、今まで話した事のない店のおばあちゃんが、僕に話しかけてきました。

『アンタ仕事は何をしてるんや?』

僕は見栄をはり、
『俺は芸人や』
と答えました。

するとおばあちゃんは

『芸人なんか儲かれへんからアンタお金もないやろ。

 今日はお金はいらんからまた出世したら払ってくれたらいい』

と言って180円を受け取ってくれませんでした。

その日から僕はそんなおばあちゃんの言葉に甘えて、毎日のようにその店に行っては、180円のうどんを食べるようになりました。

そんな毎日が半年くらい続いたと思います。

それから何ヵ月かが過ぎ、僕は新聞や雑誌やテレビに出演するようになり、毎日が忙しくなっていき、おばあちゃんにお礼も言わずに、いつの間にかそのうどん屋さんにも足を運ぶ事がなくなっていました。

週6本のレギュラー番組を持てるようになった中、半年ぶりに休みを取れた僕はお店のイスやテーブルを買いかえれるくらいのお金を封筒に入れて、おばあちゃんのお店に行きました。

『毎日テレビ見てるで』

と言って僕の頭に手を置いたおばあちゃんは、あの頃より小さく痩せ細った声のように感じました。

『あんたアホやな…あの時アタシは出世払いやって言うたやろ!』

と言うおばあちゃんに、

『だからあの時のお礼にこれでイスもテーブルも買いかえて……』

と言ってまた封筒を渡そうとした僕に、おばあちゃんは

『アンタなんかまだ出世しとれへんわ』

と……。

僕の気持ちも受け取らないままおばあちゃんは、今は天使になってしまいましたが、そんな優しさに涙をこらえながら、うどんを食べた事を今でも思い出します。

天使になったおばあちゃん……

僕は今も芸人として頑張ってますよ!

 - その他泣ける話

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