号泣必至!!超泣ける話200話超デラックス

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*

横になったビール

   

ビールは横に冷やすとうまい、と父は言っていた。

そんなわけはないと、と言っても聞かず、冷蔵庫に決まってビールを横にして冷やしていた。

酒以外煙草もギャンブルやらない親父にとって、ビールに関してだけこだわりを持っていたのかもしれない。

酒が飲めなかった俺は、一緒に飲むこともなかった。

親父が死んだ時、なぜかそんなに悲しくなかった。

あっけないな、とは思ったが、何か時間が寸断されるような感覚はなかった。

親戚が自宅にきて、これからのことを話し合っているときに、ふと何か酒が飲みたくなり、冷蔵庫を開けた。

横になったビールがあった。

時間がぎゅっと凝縮されて、思い出すべきことが多すぎて、泣いた。

 - 父の泣ける話

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