号泣必至!!超泣ける話200話超デラックス

号泣必至!!超泣ける話200話超デラックス

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10年前近所の人に8歳になる男の子を押しつけられた

   

誰にも言えないのでここで吐き出す。

10年前近所の人に8歳になる男の子を押しつけられた。
玄関前に置いて逃げてしまうので仕方なく面倒をみることになる。
ある日あんまり帰りが遅いのでお風呂に入れようとしてその子の服を脱がせた。
同時に息がとまった。
その子の体中、痣があった。煙草を押しつけられたような丸い焦げもあった。
以前から汚い子だなとは思っていたが気がつかずにふた月も接していたことを後悔した。

その子の親に身体について聞いてまた呆然とした。
付きあってる男が彼に暴力をふるうのだと泣きながら話すのだが
腹が立ってしようがない。
私にはその人しかいないだの、女なんですものだの殴ろうかと思うほどだった。
そしてお約束のように母親は蒸発した。
施設に送ると言う親戚を説得し、我が家の養子として引き取った。
私には彼から4歳年上になる息子がいたが、息子も弟のように可愛がっていたので問題はなかった。

正直女手一つで子供二人を育てるのは大変だった。
下の子は放置と虐待で猿のような子になってしまっていて、何度か手をあげてしまい
後悔で泣いたり、悩んだり死のうかと思ったりの毎日だった。
お風呂は毎日入るもの、挨拶をすること、勝手にお店のものや人のものを取ってはいけないこと。
自分も教わらなかったし、息子にも教えてなかった基本的なことが下の子には一切存在していなかった。
凶暴だから困る、学校にこないでほしいと担任にまで言われたり
近所から白い目で見られたりつらかった
自分で言いだしたくせに下の子を捨てたいと勝手を思ったりもした。

だけど上の子が助けてくれて、少しづつ下の子にも変化が見えだした。
そうしたら今度はあっという間に明るい、よく笑う普通の男の子になった。
私のことも「おかあさん」と呼んでくれるようになった。
母の日にはカーネーションをプレゼントしてくれた。

854 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/04/13(水) 19:30:13.02 ID:GVvmnGBJ
先日下の子が大学に合格した。
兄ちゃんと同じ大学に入ると猛勉強し、花が咲いた。
息子が二人とも国立大学に入って凄いわねぇと言われてちょっと嬉しくて得意になった。

そしてこのあいだ我が家を出て上京して行った。
兄弟で暮らすので心配はない。
がっちり仕込んであるので自炊も洗濯も出来る。
私なんぞいなくてもあの子たちはもう平気なんだ。
そう思ったらほっとした。
今度は涙が出てきた、ばかみたいにぼろぼろと鼻水もすごくておかしいのに
悲しくてもう何がなんだかわかんない。
せいせいしたのに寂しくてしょうがない。
情けない、子離れが出来ないんかと自分に言ってもどうにもならなかった。

それでかれこれ3週間近く地震におののいたりしながら過ごしてきたんだが
今日ペットショップの人が猫を連れてきた。
息子さん達からです、となんか顔をどっかにぶつけたみたいな胴長の妙な子猫を持たされた。
メッセージも、と手紙を渡された。
悔しいことに僕らが居なくて寂しいでしょうから寂しがり屋な猫を探してきました、
お母さん頑張ってしつけて下さいと見透かしたことが書いてあった。

ちくしょう、可愛がってやる。と先程メールで返した。

 - 子供の泣ける話

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