恐怖!!絶対見てはいけない!!本当にあった怖い話200話超デラックス

恐怖!!絶対見てはいけない!!本当にあった怖い話200話超デラックス

*

祖母の遺産

   

20年くらい前の話。田舎で祖母が死亡した時のこと。

母方の実家は地元では名士で、医者でも教師でもないのに「先生」とまわりから祖父は言われていた。
そういう人なので、あちこちに愛人をつくったり結婚離婚を繰返したり、祖母はそんな祖父に一生振り回された人だった。
そして、その祖母が死んだ時、腹違いの兄弟たちが、
祖母の些細な遺産を譲るもんかと、祖母の長女であるうちの母に、
葬式の席で「遺産は何も無い」「手ぶらでこのまま帰れ」と言い張った。
もともと、祖母の遺産はもらうつもりはなかった母だけど、
何か形見になるものが欲しいとお願いしたが、糸くず1本渡さんと言われて渋々家に帰ってきた。

そして晩御飯の時に事の顛末を話していると、
突然末の妹(当時2才)が「あっ」と声をあげて、自分のおもちゃ箱に向かった。
そして新聞紙に包まれた小さな物を出して、
「ばーちゃんが、これどうぞ~って言ってた」と、母に手渡した。
何のこっちゃ?と皆頭にハテナマークが飛び交う中、母が新聞紙を開くと、
そこには、祖母が裁縫の時に使っていた糸切りバサミが入っていた。
使いやすいようにと持ち手に糸を縛りつけていたので、一目で母は祖母のものだとわかったらしい。
妹に詳しく聞こうとしても、「ばーちゃんがきた」「どうぞって言ってた」「ぴゅーんって消えた」と要領を得ない話しかできず、
結局、何が起こったのか未だに不明。
祖母は裁縫が得意で、自分の着物も洋服も自分で縫っていたし、
その血を継いだのか母も和裁洋裁が得意で、近所で教えるくらいの人だった。
もともと、遺産はいらないので祖母の裁縫道具を譲ってもらおうと思っていた母には、思いがけないプレゼントになった。

 - 女幽霊

  関連記事

no image
神社の境内で天体観測

俺が小学生だった頃の話。

友達のAとBと一緒に、Bが誕生日祝いで買ってもらった天体望遠鏡を使って天体観測をすることになった。
俺の家とAの家は住宅街だったし、Bの家はうちから若干離れていた田舎だっ…

no image
土手の向こう

幼稚園の頃、お盆で鹿児島の田舎に親と帰った時の話。

山の奥にじいちゃんが耕している畑があって、そこに親戚たちと手伝いに行った。
親戚達が畑仕事をする中、俺はぶらぶら遊んでいたんだけど、畑の奥にちょっ…

no image
モニターに写る女

コンビニで夜勤のアルバイトをしていたときの話。

入って3ヶ月くらいのある晩、同じ夜勤の人間でその日は深夜1時に上がる予定だった先輩が
「今日は明け方まで残ってもいいかな?」と私に訊いてきた。

no image
一族の墓

霊感ゼロのはずの嫁が、5歳頃に体験した話。

嫁の実家の墓はえらい沢山ある上に、あまり区画整理されておらず、古い墓が寺の本堂側とか半分林の中とかにもある。
今は多少綺麗に並んでいるけれど、以前はもっ…

no image
白い傘と白い服

友人と遊んだ後、雨降ってるし時間も遅いからって友人を家に送った帰り、今週のマンガ読んでないなと思いだしてコンビニへ行った店内に客は自分だけ。

一冊目を手にとってふと顔をあげると、コンビニの前の道を白…

no image
ちょっと遠くの銭湯

貧乏なアパート暮らしの女です。
風呂が無いので銭湯に行ってる。

いつもの店が休みだったから、ちょっと遠くの銭湯に行った。
浴室には数人のオバちゃんがいて、楽しそうに話し合ってた。
洗髪してると視線を…

no image
金魚鉢を被った女幽霊

大学の友人が親元から離れてワンルームに引っ越すことになった。
大学の近くに格安の物件を見つけたらしい。

しかし格安には理由があって、前の住人がその部屋で自殺した事故物件だということだ。
オカルト好き…

no image
エスカレーターの中の母娘

とある、ヨーロッパの国に留学してた時の話を。

まぁ言葉もままなら無い頃、よく日本人の友達を家に呼んで飲んでたんだが。
俺の家は屋根裏で、大き目の丸窓から地下鉄の出口が見える。
エスカレーターだけで…

no image
タクシー運転手の話

『タクシー運転手の話』ジュニア千原

深夜の2時ぐらいに神戸を走っていると、女性が1人で立っていて、手上げてるんです。
その場所というのが、夜中に人なんか絶対立っているよな場所じゃないところで・・・

no image
団地のエレベーター

17,8年前の話。

中学生の分際で朝刊を配る新聞配達のバイトしてたんだけど、
その時に配達を任されてた場所が、大きな団地1棟とその周りだけだった。
その大きな団地で起きた体験なんだけど・・・
その大…