恐怖!!絶対見てはいけない!!本当にあった怖い話200話超デラックス

恐怖!!絶対見てはいけない!!本当にあった怖い話200話超デラックス

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恐怖スポット巡り

   

友人と恐怖スポットに行く事になり、ネットで色々調べました。
まぁ、有名な場所と言う事もあって、その時は千駄ヶ谷トンネル、小坪トンネル、八神神社?(名前忘れました)、
東京タワー、青山墓地、そして富士の青木ヶ原樹海に決定しました。

カーナビ付きのレンタカーを借り、映像を映したかったので8ミリビデオをレンタルして、夜の18時に出発。
順番は八神神社→東京タワー→青山墓地→千駄ヶ谷トンネル→小坪トンネル→樹海の順で行きました。

八神神社はごく普通の神社でした。
東京タワーはカップルだらけでした。
青山墓地はタクシーが多かった。
千駄ヶ谷トンネルは、その場所の上に墓地があるのでそこに行き、そうしたら人が通ると反応するセンサーライトがあり、いきなりそれが付いたのでびっくりして逃げました。
小坪トンネルでは、うちらと同じ目的で来ているグループもあり賑やかでした。

最後の樹海ですが、そこに着いたのが朝の6時。
太陽もうっすらと出てきており、明るかったのですが折角来たので入りました。
さすが樹海。見渡す限り、木、木、木、です。
しかも早朝ともあって、とてもすがすがしかったです。
これでは何しに来たのか分からないので(元々目的はありませんが)、夜が来るのを待つことにしました。
近くで時間を潰し、ワイワイと楽しみました。

外も薄暗くなってきたので、再度樹海に出発。
朝には気が付かなかったのですが、本当にあるんですね。
『自殺をする前にもう一度考え直しましょう』と書いてある看板。
そんな看板を横目に、樹海に入り込んでいきました。

辺りはもう真っ暗で、すぐ隣にいる友人さえライトがなければ確認出来ない状況です。
ライトを2つ持っていったのですが、それでもとても暗かったです。
3人で行ったのですが、その1人が「俺、怖いから車で待ってるよ・・・」と言い出し、途中まで来ていたのに1人で戻ってしまいました。
1人で帰る方が怖いと思いましたが、特に引き止めませんでした。
もう1人の友人がその時、「車の中で1人で待ってる方がこえぇーよ」と言い、全くだと思い大きくうなづきました。

うちらはそんな事をぶつぶつと言いつつ、奥へと向かって行きました。
ライトが2つから1つになってしまい、より一層暗く感じます。
そんな中でも少しほっとしたのが、道路があるからです。
明かりもない道路なのですが、人工物と言う事で私はほっとしていました。
でも樹海に来たのですから、道をそれないとね。
うっそうとしたしげみと木々を避けながら、原生林の中へと入って行きました。

5メートル位進んだのでしょうか。
先程まで人工物があったという感覚等まるでありません。
足元は土、周りは闇。方向感覚を失いそうです。
その中を小さな明かりを頼りに奥へ奥へと行きました。

やはりありました。
予想はしていましたがありました。人がここに居たと言う証拠。
そこには、毛布、空き缶、本等がまとまって置いてあります。
こんな原生林の中で生活する訳もないですから・・・。
理由は言わずとも分かる事と思います。

更に進むと、どんどん出てきます。出てくると言うか発見ですかね。
木からぶら下がっている縄。靴、衣服等。
ここへ来てしまう人達は同じ思考なのでしょうね。
そして、同じ場所で・・・。
それとも、誘われてる?引き込まれてる?
そう思うと寒気がします。

その時、ふと隣にいる友人を見ました。
こんな時思ってしまうんですよね。隣にいる友人が違う人間だったらどうしようと。

その友人だったのでほっとしましたが、友人の表情がおかしい。
とても険しく、何かを考えてる様子。
「どうしたの?」と私が聞くと、びっくりした顔で私を見てきます。
まぁ、今まで特に会話もせずに奥へ奥へと来てしまいましたから、いきなりで驚いたのでしょう。
そんな事を私が思っていると、
「なぁ、後ろに誰か居ないか・・・?」と言います。

私は『きたかっ!』と思い、少しワクワクしながら後ろを見ました。
振り向いたのはいいのですが、暗くて何も見えません。
ですが、何かがすぐそこにいる気配を感じます。
月明かりすら入ってこない原生林。
真っ暗で何も見えないのですが、確かに何かがいるのです。
友人はそれを感じていたのでしょうね。
私は友人からライトを奪い、その何かを照らそうとしましたが、友人がライトを渡すのを拒みます。
「見ちゃいけない!」
それでも私は見たいので、「貸しなさいよ」と言いましたが、
「見ちゃいけない!!」と友人は強い口調で、私に罵声を浴びせる程の大声で言ってきます。

そんなやり取りをしていたら、ふと気配を感じなくなりました。
友人もそれを感じたのか、表情が穏やかになり、
「戻ろう・・・」と一言、力弱く言います。
私も小さくうなづき、戻る事にしました。

木々を避けながら、草を掻き分けながら、前へ前へと。
気持ちが落ち着かないせいか、早足になっているうちら。
しかしふと気が付くと、先程の気配が後ろから付いてくるじゃありませんか。
「何か来てるね」と私が言うと、友人は小さくうなづきました。
以心伝心とでも言うのでしょうか。同時にうちらは走り出しました。
しかし、後ろの気配も同じ速度で追ってくるのが分かるのです。
さすがの私も怖くなり始めました。

「こりゃやばい」と、つい口に出てしまいました。
「うふふ、そうだね」
えっ・・・?女性の声・・・?
私はすぐに隣にいる友人を見ました。友人もこちらを見ています。
しかも、ものすごく驚いた顔で。
そうなんです。その声は後ろから聞こえてきたんです。
うちらはその声を聞いて、更に早く走り始めました。

もう無我夢中でした。
とにかく前へ前へ。小さなライトの明かりを頼りにとにかく走りました。
それでも、後ろの気配が付いてくるのが分かります。
髪が乱れ、体のあちこちに木々があたろうが、そんな事気にもせず走りました。

 - 心霊スポット

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